日本医療保育学会
日本医療保育学会 日本医療保育学会
日本医療保育学会 日本医療保育学会

理事長からのご挨拶 GREETING

コロナ禍の中、2021年を迎えました。医療の最前線で、コロナに対峙し、いのちに向き合っている皆さま、チームとして医療を支えている皆さま、三密を避けることが難しい保育を担う立場で、工夫をしながら子どもたちのために尽くしてくださっている皆さまに深く感謝いたします。

緊急事態宣言が世界各国、国内でも各自治体で出され、エッセンシャルワーカーの存在がクローズアップされ、その働きに全世界が感謝した一年でした。その一方で、感染拡大は収まらず、関係者の疲弊と医療崩壊が危惧されています。医療機関で勤務されている皆さまは肌で感じておられることと思います。

こうした状況下、日本医療保育学会第24回学術集会は急遽、紙上開催に変え、実施いたしました。筑波大学の酒井勇樹さまはじめ、ご尽力いただいた皆様には、深く感謝いたします。2021年度大阪で開催予定であった第25回学術集会も、参集いただく形ではなく、オンラインによる実施として詳細を検討中です。中野こども病院の木野先生はじめ、関係の皆さまで検討を重ね、よりよいものとなるよう準備をいただいています。詳細は随時「第25回日本医療保育学会総会・学術集会」ホームページ(http://iryohoiku-osaka2021.kenkyuukai.jp)にて更新していきますので参照ください。多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

また、2020年度の多くの活動はコロナにより実施困難となりましたが、九州・沖縄ブロックと近畿ブロックではオンラインによる研修会を実施しました。関東ブロックでは、研修会に代えてコロナ禍の保育について会員にアンケート調査を実施し、それぞれの場での取り組み状況を集計いたしました。制約が多い中、保育士の専門性を活かし、限られた環境下での生活や遊びの充実を追求し、子どもたちの発達や育ちの支援を目指し奮闘している状況や、他職種と意見交換したりコロナ禍での子どもへの影響を共有しながらプレイルームの使用制限を緩和するなど、できないことではなくできることに目を向け実施していることが明らかになっています。この結果の詳細は学術集会において皆さまと共有できるよう検討いただいています。

どのような状況下にあっても入院生活や闘病生活に頑張っている子どもたちがいます。そして、その存在を支える保育士を応援していくことが、私たち学会の大きな役割です。この世界中が困難な時期に改めて医療保育の本質に立ちかえり、2020年の経験を活かして2021年も子どもたちに向き合う日々をともに考え、前を向いて歩むための学会でありたいと心を新たにしています。

本学会は設立時より医師が理事長職を担ってくださっていましたが、中村崇江保育士が2015年に理事長に就任し、保育士による保育士のための学会として新たな歩みが始まりました。以来、一般社団法人化等に尽力いただき、『医療保育セミナー』改訂をも牽引いただいているところですが、本務での役割も重責となり、やむなく理事長職を退く運びとなりました。2020年より、理事長職のバトンを、次の保育士理事長へ渡すまでのつなぎとして預かることとなりました吾田です。至らないところが多くありますが、皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

日本医療保育学会
理事長 吾田富士子