会長挨拶

第28回日本医療保育学会 学術集会開催にあたって

 このたび、11月2日(土)3日(日)の日程におきまして、第28回日本医療保育学会学術集会を埼玉会館(埼玉県さいたま市)にて開催いたします。

 様々な制限がありましたコロナ禍が少しずつ緩和され、昨年度は4年ぶりに神戸にてみなさまとお顔を併せて学術集会を開催することができました。対面での開催により、今まで以上にこどもたちに関わる方々の熱い思いをお感じになった方もいらっしゃったのではないかと思います。

 しかし、現在でも感染症等に対しましては、職場からの制限や集合することへのご心配により、参加できない方々もいらっしゃいます。また、ご家庭の事情や遠方からの参加が難しい等のご意見も多数いただいています。そのため、今年度はオンサイトとオンデマンド配信による開催とさせていただきます。

 今年度の学術集会のテーマは「育ちを支える医療保育~保育の原点に返って~」です。医療を必要とするこどもたちに関わるさまざまな職種が増えてきている中、本来の保育士業務を見直し、改めて、その専門性を探っていきたいと考えています。また、病院だけにとどまらず、発達支援事業所や保育園、幼稚園等、医療保育の場が広がってきております。地域の中でのこどもたちの状況を知り、多くの市民の方々にも医療を必要とするこどもたちのことや当学会の活動を知っていただく機会にしたいと思います。

 当学会におきましても、医療に関わる保育士の更なる質の向上を目指し、次年度から新しい資格認定制度が開始されます。こどもたちのこころの健康に向けた医療保育の充実のため、ぜひご一緒に考えていきましょう。
 多くの皆様のご参加をお待ちしております。

第28回日本医療保育学会学術集会 会長
土屋 明子